田村 修さん(神奈川県立鶴見高等学校 図書館司書)

書架の更新も必要

 書架は来年80周年を迎えるその当初から買い換えしてないのでは、と思われる位古く、棚がたわんでいたり裏側などがカビている。耐震性も疑問だ。利用を増やすには蔵書を更新して棚の新鮮さを保つことが大切だが、利用者の安全で安心な「場」を提供するためには書架など備品の更新も必要だ。

 こうした機会に買い替えを検討する。書架や電源の増設などをまとめた要望書を作成し事務や管理職に見てもらう。予算がついたらすぐ手配できるよう様々なパターンの見積もとった。事務方の尽力で予算がつき、遊休物品の書架も手配して書架全体の3分の2位を更新することができた。

そして環境整備は続く

 引っ越しを終えてからも毎年のように書架の更新やレイアウト変更をしている。学校図書館サービスをきちんと行うためには、学校図書館を気軽にそして安心して利用でき、必要な資料が探しやすく、好奇心を喚起する「施設」として、そしてソファーでくつろいだり、ひとりで過ごす「居場所」として整備することが必要だ。

 さらに今後は様々な人が集い・交流したり、発表など自己表現する「広場」としても整備していきたいと考えている。

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