山形県鶴岡中央高等学校

本間 実花さん(山形県鶴岡中央高等学校 学校司書)

学校の中心に位置する学習センターは「知の発着所」

 山形県立鶴岡中央高等学校は、一九九八年に県立鶴岡家政高等学校と県立鶴岡西高等学校の統合で設立された創立23年目の田川地区(山形県日本海側庄内南部)最大規模の高校です。

 本校では、「図書館」ではなく「学習センター」(略称「学セン」)と呼びます。様々な知識・情報が集まる場所であり、全ての校舎につながる本校の中心に位置しているからです。生徒や教職員が、移動するために通る場所でもあります。

 本校には普通科と総合学科の二学科があり、総合学科は、美術・デザイン系列、社会福祉(国家・福祉)系列、情報ビジネス系列、家政科学(食物・被服・保育)系列からなります。このため、学習センターには、福祉関連の本、美術書、絵本や紙芝居、料理雑誌などが揃っています。

館内サインのデザイン

 二〇一九年度、美術・デザイン系列3年次のビジュアルデザインⅡ選択生が、「本を探しやすい学習センター」をテーマに館内サインをデザインしました。「殺風景」「表示が見づらい」などの問題を解決するため、生徒全体で考えてグループで話し合い、「学習センターが『知の発着所』である」ということからコンセプトを「知の駅」とし、それに沿ったデザインを検討しました。

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