• 十代の地図帳
  • 青春の記憶に生きるヒントを訊くインタビュー記事

阿部 華也子 さん(お天気キャスター)

 阿部華也子さんは今、ノリに乗っているお天気キャスターである。フジテレビ朝の情報番組『めざましテレビ』の7代目気象アイコンとして登場するや、その見目好い元気なキャラクターで忽ち人気者に。4年目となる今年は、遂にORICON NEWS『好きなお天気キャスターランキング』男女総合1位に輝いた。清淑な容姿に溢れるバイタリティー……、その原動力、原点を訊ねた。

 幼い頃の風景は

 私、出身が大分なんです。大分というと、別府や湯布院といった、いわゆる温泉地が有名ですが、私の育った大分市は特に目立った温泉街もない普通の静かな田舎町で。そこで、普通の家庭で育ちました。

どんな少女時代を

 小さい頃は割と活発な方だったと思います。よく男の子に混じって泥んこになって遊んだり、裸足で駆け回ったりして……。というのも、通った保育園が、野生児を育てるように子どもをみるところだったんです(笑)。でも、そういう保育園を選んだのは、逞しく成長してほしいと願う両親の希望だったと思います。親たちの心配をよそに、毎日、木登りをしたり、目一杯楽しんでいましたね。

その頃描いた夢は

 中学生のとき、保育園時代に埋めたタイムカプセルを開けたんです。中には自分宛ての手紙が入っていて、そこには〈アイドルになりたい〉の文字が(笑)。そのときは、もうアイドルとして活動中だったので、「ホントになってる!」ってビックリした記憶があります。幼いながらに、どこかそういった煌びやかな世界に憧れがあったのかもしれませんね。

小さいとき憧れのスターは

『モーニング娘。』さんがスゴく好きでした。だから、何とかしてそういう風になりたいとずっと思っていました。朧げな記憶ですが、それがタイムカプセルの言葉に繋がったのかもしれません。

東京志向はいつごろ

 特に決めていたわけではないですが、いつかは都会に行きたいと思っていました。あの渋谷の街を見てみたい――って。近くに福岡があるので、そっちに出る人も大勢いたんです。でも、「福岡に出るなら東京がいいんじゃない」という両親の勧めもあって……。それで、機会があれば東京に行きたいと思っていました。

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