千田 つばささん(東京都立小川高等学校 図書館 司書)

「読みたい」「知りたい」にこたえ本、情報、人や文化の出会いの場に

 本校の図書館は、生徒が充実した高校生活を送れるよう支援することを目指して活動しています。そのため、生徒の「読みたい」「知りたい」にこたえ、多様な本、情報、そして人や文化との出会いの場所となるよう取り組んでいます。生徒と本や図書館をつなげる役割として、大きな役割を果たしているのが本校の図書委員会です。本稿では今年度実施した図書委員会の活動を紹介します。

ビブリオバトル

 ビブリオバトルは、本の紹介とディスカッションを行い、「どの本が一番読みたくなったか?」を投票で決めます。一学期に図書委員会の運営で、校内予選と決勝が行われました。予選は図書館にてグループに分かれて実施しました。話題の本や定番の名作、ノンフィクションなど様々な本が紹介され、参加者の友だちが応援に来るなど和やかな雰囲気でした。決勝は体育館で、全校生徒参加の行事として行われました。企画から、司会進行まで図書委員が行いました。

ビブリオバトルの決勝

東京・学校図書館スタンプラリー・文化祭

 東京・学校図書館スタンプラリーは、小中学生や学校図書館に興味のある方を対象に学校図書館を公開し、進学の参考に、また読書や学校図書館に親しんでいただく都内の学校のイベントです。平成27年度は25校で開催され、本校も参加しました。図書委員は参加者へ図書館を案内したり、しおりや和とじ本の作成体験コーナーで作り方を教えたりと活躍しました。

 9月の文化祭では、本校図書委員会の伝統となっている和とじ本の作成を来校者に教えました。満員で参加をお断りするほどの人気でした。

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