國田 直子さん(石川県立金沢伏見高等学校 司書)
多方面のコラボと遊び感覚の展示物
石川県立金沢伏見高等学校は、前身の金沢女子高校開校から、今年50年を迎えました。全校生徒866人22クラスの学校です。
図書館は、図書館の理想である学校の中心にあり、活発に利用されています。蔵書冊数は約2万8千冊あり、特徴は以前人間福祉コースがあったため、絵本が充実していることです。また、WiFiが完備し、ネット検索も可能になっています。特出する活動として、校内読書感想文コンクールは全校生徒を対象にし、48年継続して行っています。また、図書館講座は35年間続けられています。
図書委員会活動は、広報班・展示班・講座班に分かれ、企画運営をしています。特に展示活動は活発で、毎日、カウンターの周りは展示作成のため生徒であふれています。こうしよう、ああしよう、次は何をしようかと、いろいろなアイデアが上がっています。
この展示物は、図書委員会の領域を越えて多方面とコラボもしています。例えば、
【文豪VS伏見野球部】文豪を野球のポジションにみたて、伏見高校野球部と対戦させました。同様なものを女子サッカー部でも作ったり、他にも、フェンシング部、少林寺拳法部、陸上競技部にお薦め本をあげてもらったりしています。
【四方健二さんwith書】病と闘う四方健二さんの詩集を紹介するとともに、書道の授業で彼の詩を書いてもらい展示しました。
【夏目漱石】漱石の展示物作成の折には、国語の授業で『こころ』のPOPを作ってもらいそれも展示しました。
その他、総合の授業での英訳された紙芝居の展示、修学旅行に関する展示、保育に関する展示と、教科との連携をとりながら、身近なものを題材にして作成しています。
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