渡辺 武志さん(名古屋大学教育学部附属中・高等学校 図書情報部長)

蔵書数4万冊、今年度から大学図書館との連携図る

 本校は名古屋大学内にある、国立で唯一の併設型中高一貫校です。この学校は中学から入学した生徒は、引き続き高校に進むことができ、高校からも学力試験で入学できます。1学年につき、中学2クラス、高校では1クラスを加えて(クラスは融合状態)3クラスという小規模な学校です。

 2013年度から行われた校舎の大規模改修と新造により、図書館も新しくなりました!図書館は面積が434㎡、蔵書数が約4万冊です。担当者は教員から構成される図書情報部員4名と大学図書館から派遣された司書1名で構成されています。本校の蔵書は名古屋大学の図書館システムで管理されることから、OPACで検索でき、高校・大学で相互に貸借することができます。図書館の管理・運営面は図書情報部が行っていますが、中高生約40名が一体となって組織される図書委員会は、毎日の貸出・返却、書架整理、年1回の蔵書点検など、活発な活動を行っています。

 新学期には中学校1年生と高校1年生に本校で発行する30頁の小冊子「図書館案内」を利用して、図書館オリエンテーションを行っています。学校図書館は生涯学習の出発点として、重要な図書館利用者教育の場であり、「資料探しクイズ」の初級編、上級編などを活用して1時間、図書館の利用方法やマナー、資料探しなどを実施しています。特に資料探しについては、本校が1995年4月から行っている総合人間科という生徒の調べ学習の利用のため、力を注いでいます。

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