寒林 直美さん（広島県立尾道北高等学校 教諭兼図書教諭）

図書館オリエンテーションで３年間の利用を学ぶ

　本校は，大正14年に旧制尾道中学校として創立されて以来，90年の歴史を持つ県立高校です。「至誠一貫」を校是とし，時代の変化に対応して「個性の尊重と自己実現」を推進する教育に取り組んできました。平成６年度からキャリア教育の視点に立った取り組みを始め，平成10年に普通科から総合学科に改編し，平成27年度からは，広島県教育委員会より『探究コアスクール』の指定を受け，生徒の主体的な学びや課題発見・解決学習の推進に取り組んでいます。

　図書館では，4月当初，新入生に「ようこそ尾北Libraryへ」の冊子を使用し，図書館のオリエンテーションを行い，生徒が3年間使用する図書館の紹介をしています。

　本校の教育の3本柱の1つであるキャリア教育において，将来の自分の進路に向けた職業観や進路観の育成を図っています。1年次では，大学の学部・学科調べやリーディングマラソン（決められた期間で1年生全員が指定図書5冊を読破します），2年次では日本を代表する企業や研究所を訪問して，仕事の内容や社会人としての在り方を学んでいます。生徒は，一人一人志望する分野の課題を見つけ，課題探究活動を行っています。その課題解決を支えるため図書室では，各分野の本を数多く取り揃えています。