髙橋 典恭さん(福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 学校司書)

自分なりの実践、試みる場

 活動の多くはやがて学校の外へ出て、地域の協力者によって支えられ形になっていきます。もちろん素晴らしい成果を残したものも、あまりうまくいかなかったものもあります。しかし自分なりの方法を探しながら物事を調べ、実践を試みる姿がある。これを私は図書館員として嬉しく思います。  本校の生徒を特別だと感じるのではありません。目にするのは等身大の悩みや不安を抱えた中高生の姿です。いい日もわるい日もあるけれど、図書館の扉を抜けていくときには少しだけ爽やかな気持ちになっていてほしい。また来てほしい。どこかしょんぼりした背中を見送った日などには、そのようなことを考えます。

(月刊MORGENarchives2021)

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