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はな さん(モデル、タレント)

仏像の魅力は

 仏像、格好良いですよね。色んな時代を経たからこそにじみ出る風格がある。日本には、1400年前の仏像が安置されるお寺もあります。そうして人間に守られ、人間も仏像に守られてきた。そういう相思相愛な関係が、そんなにも長い間続いている、というのにも浪漫を感じます。あとは、私のいた比較文化学科は、様々の文化を仏像を通して比較していたので、仏像を通して色んな国を知ることができた。日本の仏像には本当に多くの国の文化が顕現している。見ていて楽しいな、と思います。

茶道について聞かせてください

 もともとは、祖母の着物を受け継いだのが始まりなんです。それを自分で着られるようになったとき、折角の着物を生かす機会をもっと作ろうと考えて。そういえば祖母は茶道をしていたな、と思い当たった。いざ始めてみると、今までは仏像を通して日本を知ってきたけれど、今度はお茶という観点から、もっと幅広く、日本にアプローチできるようになった。

茶道を始めて生活に変化は

 普段の生活とはまた違う次元の話なので、「いつも和装になった」とかそういうことはないです(笑い)。でも、お稽古を始めてからは、極力、着物を着て行くようにはしています。そういう時間を作ることで――非日常の空間に身を置くことで、一層豊かな時間を過ごせていると思います。

『はな、茶の湯に出会う』について聞かせてください

 この本は、裏千家の機関紙の連載をまとめたものです。様々の職人さんとの対談、伝統芸能の体験が掲載されています。茶道の稽古を始めたのが2年前、それとほとんど時を同じくして連載も始まりました。最初はもう、本当に何も分からないまま体当たりのチャレンジの連続で。やっぱり大変でした。

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