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川口 マーン恵美さん(作家)

その後も次々に著作を

 書き始めたころは、子どもがまだ小さかったこともあって、処女作からのご縁の草思社さんにテーマを出してもらいながら、2年に一冊ぐらい……、わりあいに、ゆったりとしたペースで書いていました。それほど爆発的に売れた本も無いなかで、仕事をつないでいただいたことにはすごく感謝しています。

現在の暮らしは

 海外暮らしをはじめて、もう34年になりますから、日本にいるより長いですね(笑い)。それでも一時は、1年のほとんどを向こうで暮らしていましたが、ここ2、3年は、半々くらいの生活になっています。

お住まいのドイツは大変な政情を迎えていますね

 今年総選挙があるんですが、誰が当選するかわからなくなってきましたね。つい最近までは現首相のドイツキリスト教民主同盟(CDU)・メルケルさんが絶対と言われていましたが、ともに大連立を組むドイツ社会民主党(SPD)が突如、独自の候補者を出してきたことで対立し始めています。「貧富の格差をなくそう」をスローガンに、満を持して登場したSPDの隠し球・シュルツさんは、想像以上の民衆の熱狂を手にしています。どう転ぶかは分かりませんが、少なくとも9月の選挙は、波瀾万丈の展開が待ち受けてるでしょうね。また、その前には、オランダ、フランスが、政局に重大な局面を迎えます。いま、世界中が、ヨーロッパの成り行きを固唾を飲んで見守っています。

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