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川口 マーン恵美さん(作家)

『世界一豊かなスイスとそっくりな国ニッポン』について聞かせてください

 ドイツのことなら、教育も生活も文化でも、わりと、どこを切っても書けるんですよ。なにしろ住んで長いですから。なにか書こうと思えば、すぐ身近な体験から思いつく。でもスイスは、本当に、ただ旅行で行った国だったのでそれがなくて……。自分の感覚だけで書けなかったので、かなり調べて書きました。

若者にメッセージを

 若いうちは、いろんな世界を見ておいた方がいいと思います。それがまた何かを考える時に材料になってくるんです。日本にいたら絶対に考えないような事を、外国でまったく違うものを目にしてはじめて考える……、そういうこともあります。ぜひ、若いうちは、どんどん海外にでかけて欲しいですね。

かわぐち まーん えみ 1956年、大阪府生まれ。日本大学芸術学部卒業。シュトゥットガルト国立音楽大学大学院卒業。ドイツ・シュトゥットガルト在住。90年『フセイン独裁下のイラクで暮らして』を発表。以後、ドイツから見た日本や世界についてのレポートを多数発表。主な著書に『住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち』、『住んでみたヨーロッパ9勝1敗で日本の勝ち』、『ドレスデン逍遥』、『ベルリン物語』、『ドイツで、日本と東アジアはどう報じられているか?』など。拓殖大学日本文化研究所客員教授。

(撮影:編集部)

(月刊MORGENarchives2017)

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