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志尊 淳さん(俳優)

スカウトされたとき心境は

「まさか自分が」ですよね。そんなの絶対あり得ないと思っていたので。当時、ちょうどスカウトされ始めたのが、高校生になったくらいのころで。それまで東京の、いわゆる栄えているところにはあまり行かなかったんです。で、行ったときにスカウトされる機会が増えて。「やっぱり渋谷、原宿では一杯スカウトしてるんだなあ」なんて感心して名刺の裏側を見たら、沢山の知った名前があった。俳優、女優、タレント……、並んだ印字一つひとつが輝いて見えた。

ご両親に相談は

 それはもちろんしました。二人とも最初は、「まさか」という反応でしたけど、僕の本気の様子を見ると、「淳が本気なら」と認めてくれた。昔から僕は、何か一つこうと決めたら、それに対して探求してトコトン突き詰めたい性格なんです。一たび扉を開いて一歩足を踏み出したからには、しっかりと自分なりに歩いていきたい――、僕の眼のなかの「やる」という決意を両親は読み取ったんだと思います。

芸能界に入った決め手は

 大きな理由があったわけではないです。とにかくそのときやることがなくて……、そんなとき、ちょっと興味惹かれるものが出て、みたいな感じでした。

それで芸能を志して

 それは実はいまも決めてないんです。予め先を見据えて進むよりも、いまを大切にしたいと思うタイプの人間なので。いまを大事にし続ける中で、いろんな出会いや巡り合わせがあって、こういうお仕事をさせていただいています。常に自分に正直に生きていきたいので、これからもいろんな可能性があるかもしれません。

芸能活動に充実感は

 最初は責任ばかり感じてしまって、なかなか「楽しい」と言えなかった。でも、何かきっかけとかハッキリあったわけじゃないですけど、だんだん、楽しいと感じることが増えていきました。

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