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はな さん(モデル、タレント)

大学は上智大学に進学を

 日本とカナダ、どっちの大学にしようか迷って。で、結局日本を選びました。日本の大学は、上智大学に決めていて、それは既に受かっていた。その後に本命のカナダの大学があった。フランス語圏のケベックの大学で、フランス語の学びを深めたくて志望していたんです。ところが、受かるには受かったんですけど、現地はマイナス30度で、冬の間は地下道しか通れない、と話を聞いて。寒いのは苦手なんです(笑い)。それもあって上智に決めて。

芸能活動に本腰を入れようと思ったのはいつ

 大学を卒業したあとです。大学は、上智大学比較文化学部を選びましたが、ここがすごく出欠に厳しくて。もう、3回休んだら単位を貰えない、というような具合なんです。クラスの人数も20人程度なので、とてもじゃないけど、「代返」なんて出来っこない。それで、学校帰りに仕事を続けて。大学を卒業するとき、就職する、しないの話になった。そのとき、悩む背中に、母が「モデルやってみれば」と一言。それで、就職をやめて、モデル一本に絞っていくことに決めました。

転機になった仕事は

 在学中、モデルをする中で、20歳のときに、『MTV』というビデオジョッキーの仕事を貰ったんです。それが、英語を生かした初めての仕事だった。自分がずっとやりたかった英語を絡める仕事が出来たのは、大きな自信になった。それで、大学を卒業するとき、周りがドンドンと就職を決める中で、自分もハッキリしよう、と、ポジティブに芸能界に飛び込めたんだと思います。

仏像、お菓子、茶道とライフワークを多くお持ちです

 大学時代に美術史を勉強していて。東洋美術や仏教美術を学んでいた。そこで仏像に出会った。そのときに研究して、知識を蓄えました。仏像に対する愛着はその頃から一貫して変わらず、ずっと持ち続けていて、それが徐々に仕事に結びついた、という感じです。「仏像の本を出したいな」なんて、なんとなく言っていた時期があって、そうしたら、それをたまたま聞きつけた東京書籍の編集者の方が話を持ってきてくれた。他にも、私と仏像の写真を見た、と仕事が舞い込んだり……。お菓子作りにしても、やっぱり、一時期、物凄く作っていた。それをまた何かで見た編集の方に声を掛けられて。だから、何もかも私が一人でモノにしていった、というよりは、好きでやっていることを、見てくれた周りの方が仕事に繋げて下さった。それが次第に形になっていったという感じですね。

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