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はな さん(モデル、タレント)

本を通して日本文化への深い造詣を感じます

 そんなことは(笑い)。でも折角住んでいる国なので、もっと深く知っていきたい、という気持ちは常にあります。例えば、お茶会では、博物館にあるような茶器を使うこともありますが、その質感に歴史と、人の重みを感じてワクワクする。また、実際に茶器づくりをする職人さんと対談すれば、そこにどんな思いや伝統が込められているのかが分かります。茶室の掛け軸にはいつも禅の言葉があって、先生の解説を聞くたびに「なるほどな」と考えさせられる。そして、「おもてなしの心」。今回の茶会では一人だけを相手に心を砕きました。一服の抹茶を振る舞う間、いかに相手を楽しませるかだけを考え、空間を演出する。相手を喜ばすために細部に目を凝らすうち、日本文化の血管に触れる思いがありました。

今後の目標は

 お茶会はまたやってみたいですね。そういう機会があると、やっぱり頑張るのでハリがでます。お稽古もお茶会のために通っている訳ですからね。一人であれ複数人であれ、「もてなす」というのをまたやってみたいな、って。今は「濃茶」を特訓中です(笑い)。まだまだ先は長いですが、楽しんで深めていきたいと思っています。

はな 1971年、神奈川県生まれ。2歳から横浜のインターナショナルスクールに通い、17歳からモデル活動を始める。上智大学進学後もモデル活動を続け、テレビの司会、ナレーション、エッセイの執筆など活動の範囲を広げる。英語、フランス語に堪能。趣味は茶道、お菓子作り、仏像鑑賞。最新刊に『はな、茶の湯に出会う』がある。

(撮影:編集部)

(月刊MORGENarchives2019)

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