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清水 ミチコさん(タレント)

そこからどう挽回を

 一生懸命考えて、キャラクターを一つ作り出したんです。「みどり」といって、顔も悪ければ性格も悪いという女の子で、今の時代だと難しいかもしれないですけど、それが、とにかく番組のキャラクター投票で1位になりました。嬉しかったですね、一生懸命考えてやれば自分にも出来るんだ、というのが分かったし、自信にもなって。

モノマネのきっかけは

 それは、ただもう単純に好きだったからですね。後は、見る人がスゴく喜んでくれたからというのが大きいです。それで調子に乗って、じゃあ次はこんな人は……、とか、もしも桃井かおりさんが3人出てきたら、みたいなアイデアを考えるようになって。一つのモノマネでも、飽きがこないように工夫を凝らすわけですが、この過程が小さい頃にママゴトをしていたときと似た感覚で、自分で考えて作っていくのはやっぱり楽しいなといつも思います。

芸能生活に難しさは

 周囲の環境の問題ではなくて、自分が他人に対してつい難しい人間になっちゃうというのはありました。

というのも、私って一見、気さくに見られがちなんですけど意外と人に心を開けない質というか。サバサバしてる風に見えて、案外、ちょっとしたことでシュンと萎れるようなところがあるんです。これは仲の良かった野沢直子さんも似た部分があって、お互い自分たちが番組の中で足を引っ張っていると思っているところもあって、よく二人で話し合ったりしていました。

そんなときはどう対策を

 そうはいっても自分の性格は中々変えられるものじゃないので、そこは引きずっていくしかないかと観念はしていました。ただ、人前でアガらない方法だとか、何かナーバスなことがあってもポーカーフェイスを貫けるようにと、そういう地道な努力はしてきましたね。

新刊『私のテレビ日記』について聞かせてください

 長年、テレビに携わってきて、楽しいことや面白いことを都度、スケジュール帖に書きつけていたんです。そうして溜めて来たものを面白可笑しく文章にしたものなので、読めばきっと明るい気持ちになれると思うし、飽きずに読めるつくりなので是非気軽に手にしていただけたら嬉しいですね。

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