室谷 義秀さん(パイロット)
大学では文学部に
飛行機全然関係ないですね(笑い)。学友会の体育連盟で航空部というのがあってそこに入部しました。
在学中外国に飛行訓練に出られます。どんな考えが
あー……、そうですね、まあでもある程度入ってみないと、その世界に。実際どういう道があるか具体的な事はね、分かんないじゃないですか。昔ってそんなにインターネットもないから調べるのも難しい。今と比べると格段に海外の情報は通り難かったので、まずは入ってみて。そうしたらその中で知り合い情報が得られて、免許取れるとか色んなことが分かってきた。ならば、ということで行く事になるわけですけどもね。
海外の免許取得に苦労は
一回目はやっぱり大変でしたね。2回目以降は、場所も分かれば知り合いもいる。2回目って何事もかなり簡単になりますけども。
なにか特別な準備は
飛ぶ方はそれなりに訓練してましたね。操縦はそんなに変わらない。飛ばす方はまあ、なんとかなる。勉強も多少しましたけど、何していいか分からないのが現実なんで。ちゃんとした教科書ないですし――。それこそなんか、それらしい本を見つけてきて、とかですね。違う本だったり。ちゃんとした教材が揃っていないから、勉強したつもりでもあまり……。的外れだったりもしてましたね。でも幸運にも一回目で受かって。
職業にするには難しいとは思いませんでしたか
でも、もしできたら楽しい訳ですよ。だからそれを職業にしようと。どうしたらそういう風になるかとばかり思ってましたね。
大学卒業がやってきます
卒業になるんですけど、ちょうどね、バブル崩壊の煽りを受けて、就職難が始まって。全日空もJALもその自社養成というのを毎年100人くらい取ってたんですけど、ゼロになって。自衛隊も当然倍率が凄いですから、その時代は。簡単には入れないし、とりあえずアルバイトしながら、技術的にまだ足りないのは分かっていたのでトレーニングをして。