• 十代の地図帳
  • 各界の著名人の十代の道程にその道に入る心構えやヒントを見る

篠原 ともえさん(タレント・アーティスト)

高校の頃はどんな目標を

 高校に上ったちょうどその頃、歌手デビューが決まるんですけど、歌もナレーションも演技も、一つひとつがそれぞれ大好きだった私は、一つに絞ることが出来ずに、真剣に悩んでいたんです。

高校では応用デザイン科を専攻されます

 高校の進学先を決める際、服飾に進むか、デザインに行こうか、凄く悩んだんですね。困って、お世話になっていたバレーの衣装さんに相談すると、「篠原さんは絵も書けるからデザイン科がいいと思うよ」と、薦めてくださって。小学生から続けていたバレーは、中学生になる頃には、自分で、衣装を決め、リクエストすることもできるようになっていました。将来はそういう分野も楽しそう、とは漠然と考えていましたから、それだ! とばかりに、デザイン科に進学を決めたんです。

高校ではどんな学びを

 デザイン科の学びで印象的だったのは、インテリアや色のバランスなど、ファッションに限定されない学びが出来たことです。この時学んだことは、大人になって、実際に衣装をデザインする時の、プレゼン力のベースになっています。

大学は文化女子大学に進まれます

 それまでは、どうしても自分の感覚で服をデザインするということが多かったんです。でも、そうではなくて、服の構造や仕組みをちゃんと知って作りたい、趣味以上の知識や技術を身に付けないと、本格的には仕事にしていけないだろうと考えたんですね。『シノラー』として芸能界デビューはしていましたが、大学に行く、というのを自分の中で決めていました。仕事との両立はやっぱり難しくて、大学の課題も寝ないで仕上げたりと、大変でしたが、両親も一生懸命支えてくれて。なによりも卒業したときに、自分自身、勲章を貰えた様な、ものすごく自信になったんです。それを自分の糧にして頑張れたことが大きかったですね。デザインをライフワークにしたい、という気持ちもより強くなりました。

関連記事一覧