篠原 ともえさん（タレント・アーティスト）

マルチな才能をお持ちですが、やはりファッションには一層のこだわりが

　そうですね。デビュー当時のファッションも、自分でコーディネートさせていただいたり、アクセサリーを自作したり。スタイリストさんがいる場合には、デザイン画を書いて作っていただいたりしていました。全部細かくリクエストしていましたね。

自分の全てをプロデュースされていたのですね

　このお仕事は見ていただくのが基本ですから、ファッションはメッセージになるんですよね。明るい自分でいたい時には明るい色合いを、大人っぽくしっとりとしたい時には、しっかりした色合いを選びます。芸能活動と並行するように、常にデザインは私の中に流れるものなんです。

今回出版された『星の教科書』について聞かせてください

　表紙の写真は、母の故郷の青ヶ島村です。人口２００人にも満たない、この小さな島の星空が、私を宙へ駆り立てたルーツです。幼い私は星空を見上げて悦んでは、星の図鑑を眺めて星座の名前や並びを憶えました。今回、刊行に向けて１００点以上のイラストを書き下ろし、星の楽しみ方を解説していますが、プラネタリウムで子供たちに解説したときのことを参考に、できるだけ分かり易く、面白くを心がけています。イラストにはデザイン科で学んだことを詰め込んでいますから、大人になった今、これまでの学びが、ひとつのかたちになった一冊だと思います。

資格を多くお持ちですね

　大学を卒業できた喜びがとても大きくて。プロセスよりなにより卒業が嬉しかったんです。その成功体験が、多くの資格を取得する原動力につながったのだと思います。