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川内 優輝さん(埼玉県庁・市民ランナー)

市民ランナーを目指す若い人たちにアドバイスを

 一つはやはり怪我をしないことですね。そしてもうーつは楽しくやることです。楽しくないと気持ちものりませんし、気持ちがのらないと長く続きません。長く続かないと結果はついてこないですから。怪我をしないことについても同様です。怪我をしてばかりでは長くは続かないし、なにより楽しくないですからね。この二つの基本さえ押さえていればきっと記録は伸びると思いますし、仮に伸びなかったとしても、後悔することだけはないと思うんです。自分は楽しいことをやってきたんだぞ、ってね。そういう気持ちを大事にして、陸上に限らず向かっていってほしいと思います。

最後に今の中学・高校生にアドバイスをお願いします

 常識にとらわれずに自分でなんでも考える、という、ことですね。他人から言われた事をただ何も考えずに漫然と行動に移すだけでは進歩はありません。どんなことがらでも一度自分で岨鳴してみて、もし可能ならより良いかたちを考えてみる、常に考えて生きることが大事なんだと思います。

かわうち ゆうき  198フ年、東京都生まれ。埼玉県立春日部東高校から学習院大学法学部政治学科卒業後、埼玉県庁入庁。現在は埼玉県立春日部高校定時制に埼玉県職員として配属。学習院大学時代に関東学連選抜の選手として箱根駅伝に2度出場。学習院大学の学生として初めて箱根路を走った。2007年には6区区間6 位、2009年6区区間3位、2008年にはニューカレドニア国際マラソンのハーフマラソンで優勝。東京マラソン2010では「市民ランナー」として大会に参加、優勝した藤原正和と17秒で4位に入った。2011 年東京マラソンでは日本人トップとなる3 位に入った。同年世界陸上大邸大会出場。

(月刊MORGENarchive2012

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