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川内 優輝さん(埼玉県庁・市民ランナー)

それが学習院大学に入学してから箱根を走ることに

 そうなんですね(笑い)予想外に記録が伸びてしまって。記録が伸びた要因は怪我をしなくなった、ということが大きかったんだと思います。高校の時にあれだけ悩まされた怪我をしなくなったことが、精神的にとてもプラスになったんですね。学習院大学陸上部の練習スタイルが、とても僕にマッチしたとい、っこともあります。高校時代はどんな練習でもきっちり隊列を組んで全力で取り組むという姿勢でした。もちろんそれも大事だったと思いますが、学習院大学では、週2回のきつい練習以外は部員各人が目白を起点にして自由度の高いコースをとりながらジョギングするんです。都内を回って練馬区役所へ行ったり、日本橋に行ったり、浅草寺に行ったりと、いき過ぎない付加価値的な楽しみが絶妙なんですよ。

箱根駅伝は団体戦です。そこに難しさは

 そうですね。やはり大学で狙うのは難しかったです。それでなんとか学連選抜で食い込んでいきたいと考えるようになりました。

学連選抜には何年生の時に?

 2年と4年の時です。 1年の時は実力がなくて、3年生の時は期待されながらも大失敗をしてしまって(笑い)。それらがあっての集大成として走れた4年の箱根はとても思い出深いものになりましたね。

学習院大学が箱根駅伝を走るのは初です

 そうですね。大学も凄く応援してくれました。登り旗を100本作ってくれたり、学長先生が現地まで応援に来てくれたり、僕一人の為に応援団がバスで到着してくれたりで、本当に有難かったです。

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