川内 優輝さん(埼玉県庁・市民ランナー)
フルタイム就業の中で、どうバランスを
まず午前中に走ります。勤務時間がお昼の12時45 分から夜9時15 分の夜間勤務ということもあって、勤務が終わってから走るというのは現実的じゃないんです。それで空いている午前中を使って15キロから20キロを1 時間20 から40 分くらいかけて走ります。それを週に5日間、後の2日間は大学時代からのスタイルでまた違ったきつい練習をすることにしています。
遠征費用はご自身で負担を
そうですね、遠征費として年間約100万円くらいかかっていたんですけど、東京マラソンの結果を受けて今年は陸連に強化費用を出してもらえたので、お金の面では困らなくなりました。そういう意味では実業団の選手との違いは、時問的制約だけになっていると思います。ただ、お金を山して頂いている分、責任が重くなったというか、 一市民ランナーと一線を画した緊張感を持つことになっていると感じています。そういう立場に選ぱれた以上は誰をも納得させるコンディションとスキルで結果を出せる選手でいなきゃな、と。
東京マラソンの後、他に変化は
東京マラソン以来、周囲には期待をしてくれる人たちがよりいっそう増えました。 そういう方々のおもいに応えつつ、また自分をもっともっと向上させたいという気持ちは強くなっています。世界陸上への参加も良い経験になりました。今はまだ通用しませんが、更に力を磨けばいけるんじゃないか、という手ごたえを得たんです。
本当に陸上がお好きなんですね
そうですね、走ることが全てですね。旅行などの趣味ももちろんありますが、走ることは出会いや、そこに生まれる人問関係などすべてを与えてくれました。これからもずっと自分の限界をめがけて走り続けていきたいと思っています。