「わたしのマンスリー日記」 第9回 水害地名の反響あれこれ

帰りに藤沢の有隣堂で『全国水害地名をゆく』を購入しました。Amazonで注文する予定だったのですが、本の帯の画像が出ており、それを見た瞬間、明日の配達まで待てなくなりました。(本の帯って、意外と大事?いい仕事?しますね)
私が反応したのは、帯に載っていた「牟田」です。実は、つれあいの両親が福岡の大牟田市に住んでいて、2020年の集中豪雨で床上浸水の被害をうけました。
谷川先生の御本を読み、「牟田」という地名がヌタと同じで「ぬかるみの田」を意味することを初めて知りました。大牟田に住んでいる両親も知らないと思いますので、伝えようと思います。
地名の由来を知ることで今後の防災にも役立つのですね。地名の由来は後世にしっかりと残すべきことも、よく理解できました。本書をご紹介くださり、本当にありがとうございました!                        (明治学院前学院長 小暮修也先生)

*小暮先生とは2年前に出した『日本列島 地名の謎を解く』(東京書籍、2021年)の書評を書いていただいたことが縁で、知り合いとなりました。先生は昨年の『夢はつながる できることは必ずある!-ALSに勝つ!』(東京書籍、2022年)を読んで感銘を受けられたとのことで、100冊近くも自費購入して関係の皆さんに送られたそうです。聖書の黄金律とされる”Do for others”の精神そのものですね。

【8月9日】「落合」のことなど
私の部屋から見下ろせる東浅川支流の小さな湯殿川にも「落合」と言う地名があります。私共が転居して来た30年ほど前は水田でしたが、開発により現在は住宅地になっています。幸い、未だ水害はありませんが、先生のご指摘の通り、法政大学多摩キャンパスの丘陵地から流れ来る小川と、相武カントリー・ゴルフ丘陵の両方から流れ来る小川の合流地であり、洪水の危険性は避けられないことが分かりました。東京ゼロメートル地帯の事、疎開先が新潟であったので「潟」の話や、芥川地名の由来など、洪水に纏わる地名についての関心を深めることが出来ました。心より御礼申し上げます。ALS以前のお仕事に加えて、編集・前・後書きなど障碍を乗り越えた力作に敬服致します。
(元東洋英和女学院大学教授 陶山義雄先生)

*陶山先生とは明治学院前学院長の小暮修也先生の紹介で知り合いになりました。拙著を読んで大いに感銘されたということで、明治学院高等学校時代の教え子である人気歌手グループ・アルフィーの高見沢さんに、このように苦境の中で闘っている人のために歌を作ってほしいと手紙を送ったそうです。
 この企画はまだ実現していませんが、手紙は重要文化財に匹敵するほどの価値があると私は考えています。いずれ公開させていただきます。

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