「わたしのマンスリー日記」第14回 それでも人はなぜ生きる!?
同期の皆様 (稲村 貢さん)
1月27日(土)に吉澤崇夫さん、佐藤洋子さん、村椿笙子さんの4人で帝京平成大学千葉キャンパスでのエンジン01in市原の講座に参加してきました。まず講座は約80会場もあり、講師の先生は130人くらいなど大変大掛かりな企画で、どの会場も人・人・人で身動きできないほどの盛況であったことに驚きました。
市原市は市政施行60周年記念事業の一環として1年前から準備をしてきたというだけあって、この事業に関わった人々のご苦労を思うと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
後日、市原市役所の実行委員会に当日の参加者数を問い合わせたところ、3日間で総数1万2千人に上ったとのことでした。日にちごとについては集計中とのことでした。私の見立てでは当日は多く見積って2~3千人くらいかと思っていましたが、2日目の27日がメインだったので少なくとも6~7千人くらいだったのかと推測します。私の予測をはるかに超える驚くべき参加者数だったわけです。
このことと直接関係ないのですが、どういうわけか私が富山の片田舎から入学したばかりの1年次の時に、木造で床板が足音できしむおんぼろのE館のある教室で梅根悟先生(東京教育大学名誉教授、和光大学初代学長、日本教育学会会長)の「原典教育学」(何という講座名だったか?)のある講義の中で断片的にすごく印象に残っている話を、梅根先生の声と笑顔と一緒に急に思い出しました。
その内容はヨーロッパの大学というのは中世のイタリアのボローニアから始まった、そこでは講義を聞きたい市民が組合を作って自発的に経費を出し合って講師を雇って成り立ったのだというようなことを大変興味深く新鮮な気持ちで聞いたことです。今回のエンジン01in市原に全国から集った老若男女の市民が聴講したい講座を選択して実施されている形式が大学本来の原点の姿ではないかと思ったことと重ね合わせた次第です。