「わたしのマンスリー日記」第17回 「死なないでください!」

プライベートでもつらいことが重なりました。
親しくしていた仲間で集まる約束をしていたのですが、私だけ呼ばれませんでした。「山口さんには心が動かないからしょうがない。スポンサーや団体の推薦もないし。井の中の蛙は井の中の蛙のままでいた方が幸せだよ」と言われました。「豪華メンバー」と言って、仲良く楽しそうにしている人たちを見て、泣くしかありませんでした。本を書く依頼をされて、一緒に仕事ができることを心から楽しみに待っていましたが、何も連絡がないままです。そしてどんどん冷たくなり、恨み言を言ったら疎まれて、縁を切られてしまいました。
もう一人、ずっと一緒に学んできて尊敬し信頼してきた人がいました。一緒に学び、愛称で呼び合い、長い間、たくさん語り合ってきた大切な存在でした。変わり者で不器用な私のよさをわかってくれて、私が唯一心を開いて本音で話せる人でした。
しかし、次々に新しい出会いがあり、絶え間なく刺激的な日々を送るその人は、一緒に計画していた約束をキャンセルして、(もういろいろ動いて準備をしていた)別の人たちとの交流に夢中になりました。毎日来ていたメッセージも来なくなり、ここには書けない様々な悲しいことばかり続きました。
2人とも親友と言ってくれた人たちです。一緒に過ごしたたくさんの楽しい思い出があります。私にはかけがえのない心友でした。苦境の中を踏ん張って来られたのも、2人のおかげです。それが、別の人から「しつこいファンの人さようなら」と言われて衝撃を受け、完全に心が折れてしまいました。
私以外は、ずば抜けた才能をもち、全国的な人気者です。初めから世界が違うんだ。私は実力もないし、会話が苦手だし、一緒にいても楽しくない人間だから責めてもしょうがない。そもそも恩も縁も忘れて、簡単に人を切りすてる人たちにとって、私は友達などではなかったのだろう。それ以来、あらゆることに自信をなくし、泣いてばかりいました。私はただ、一緒に学んでいたかったです。
そんな時、谷川先生が、「直感です」と言ってくださいました。私に、価値があると言ってくださったのです。そして、交流したいと言ってくださったのです。
どれだけ嬉しかったか。何度も泣きました。
先生の書かれた文章を拝読して、先生から学び、受け継いでいきたいと思うようになりました。
「足もとに授業のたね〜地域を生かす授業〜」
というテーマで、福岡で、15分だけ登壇する機会をいただきました。たった15分ですが、久しぶりにいただいた、私には大事な挑戦の場です。谷川先生の書籍から、自分の実践を省察して、おもしろいと思ってもらえるような提案にしていきたいです。
過去にとらわれず、前を向いていかなくちゃと思っています。こんなことで悩んでいる、ちっぽけな人間です。家族がいなければ、消えたいと思っていた人間です。
先生、ありがとうございます。必ず乗り越えます。
山口小百合

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