「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第4回「自然治癒力に基づく「新医学」ファスティングの効能」

自然治癒力の終わりに

 はじめに登場した船瀬俊介氏は、『できる男は超少食』と題した著書の「おわりに」(主婦の友社)で次のように述べています。

「ファスティング(断食、少食)は、万病を治す妙法である」

 これは約5000年の歴史を誇るヨガの教えです。

「万病が治る」とは「自然治癒力を最高に活性化させる」という意味です。

 古代ギリシャの医聖ピポクラテスは「人間は生まれながらに、体内に100人の名医をもっている」と説きました。「100人の名医」とは自らに備わった治癒力のことです。 生命は「自ら治す力」をもつているのです。 しかし、現代医学では、この自然治癒力を教えません。 なぜでしょう。それは西洋医学は、生命を「物質的な存在」だと、考えたからです。つまり生命は「モノ」だというのですね。

「モノに自然に治る力なとあるわけがない」――これが「機械的生命論」です。その考えが、現代医学にまで引き継がれています。

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