「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第1回 病気は「治す」「治してもらう」ものではなく「治る」もの

自然治癒力とは何か――「医学大辞典」に「自然治癒力」はない

 まず始めに自然治癒力に関しては、『STAP細飽の正体「再生医療は幻想だ」復活‼ 千島一森下学説  船瀬俊介著 森下敬一医学博士監修(花伝社)』の、「 ipsの再生医療は失敗に終わる」題した項から、森下博士と船瀬氏の対談を一部引用してみます。

【腸管造血,治癒も知らない】

森下 末梢血液(通常時に体を巡る血液)空間では大変な生理的活動が行われている。そのことなど、現代西洋医学ではまるっきりわかっていません。この未知の問題を無視してジヤンプして飛び越えてしまっているわけですよ。

無理ですよね。京都大学の山中教授ですら、森下学説(腸管造血説等)を知らないのだから。それにもかかわらず、研究予算が1100億円ですよ。

森下 大変な予算をつぎこんでいますね

だから我々にはips細胞(再生医療に有効とされる多能性幹細胞)や再生医療に文句を言う権利があるのです。2014年度はなんと160憶円! それが研究チーム等にドサッと来た。ものすごい金額です。京大vs理研の対立もips細胞vsSTAP細胞(人為的に操作可能な多能性細胞)に見えるけど、内実は巨額の研究費争奪戦です。このように巨額の血税を研究費として浪費している割には、その医学理論はオソマツです。なにしろ自然治癒力の存在すら知らないし、認めない。まあ、大学の医学教育では自然治癒力を一時間も教えないですからね。だから無理もない。現代医学のバイブルともいえる「医学大辞典」(南山堂)には「自然治癒力」どころか「治癒」の項目すら削除されています。つまり、自然治癒力の完全な否定ですオソマツの極みですよ……。

 と、まあこのように医学専門用語として、自然治癒力は存在していないので、生命科学に関する通常の啓蒙書には、実にさまざまな記述が出てまいります。試しに 引用ないし要約してみましょう。

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