青い海と空のみちのく八戸から・波動はるかに 第3回 ビギン ザギン 「六月の田園」  

 2024年6月7日金曜日14時半、トークライブが始まった。主催教文館の吉國選也さんが話し出す。

 「シャローム、サラマレーイクン、昨年に続いて皆様ようこそご参加ありがとうございます。上斗米さんに”にこやかな女傑”と綽名をつけましたが、ご本人に気にいっていただいたようですが、まさにその名にピッタリな活動をしておられます。教文館は1885年創設、キリスト教・文書伝道の日本の中心、また銀座は商業の中心ですので、この場所でこのように皆様とご一緒できることは誠にありがたいです。昨年は『ハルくんの虹』に関して聖書の中から”虹”について話しましたが、今度は”波動”がタイトルになっていて、驚きました。”波動”ということばは聖書にはありませんが、ダビデ王の詩編の中に”カダーム・弦(ヘブライ語)”いうことばがあります;語ることなく、話すことなく、その声もなく、その響きは全地に遍く。人間が話すようなことばではなくても、自然の中に満ちている神の声は世界の果てまで及んでいく。真理のメッツセージの弦の響きはまさに”波動”と呼んでよいのではないか。”虹”の次は”波動”ときてまさに宗教的な真理としても非常に近いことを、にこやかにやり続けている上斗米さんに大変驚いています。このような絵画作品を通して、またご自身の水墨画や多言語の活動、握手のその温もりを通して、様々なカタチで世界に広がっている。そのような皆さまの活動の接点に私どもを加えていただくことに感謝し、今回も大変楽しみにしております」

 画家佐藤泰生さんが続く。「今度の本のタイトルに『~はるか』でまさかだけどはるさんの名前入ってる?と聞いてみたら、そうだという。愛が滲み出すぎだね。ボクは健康のために逗子の海岸を朝散歩、そしてラジオ体操の輪に入ったりしているうち、スケッチブックをもって行くようになって、富士山を描きだしました。そのうち雲とか風とか、海とか波とかに眼が行き、波を描く。波は絶えず変化していて・・北斎の波の絵は“神奈川沖の浪裏”ですよ。この作品は“波と波裏”です。波は凄い。今回もいつの間にか上斗米さんに巻き込まれてしまいました」

 吉國さん、佐藤先生も、昨年の教文館イベントを通して親和力が増し、お会いすると私はもう嬉しさが込み上げてくる。佐藤先生は八戸市美術館「ハルくんの虹」原画展×トークライブにも駆け参じてくださって交流、八戸市で絵画作品もお人柄も人気になり、私たち4人姉妹も仲良くさせていただき、絵本制作時の高くて堅い壁は今や温かい温もりになってきた。

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