青い海と空のみちのく八戸から・波動はるかに 第3回 ビギン ザギン 「六月の田園」  

『多言語のある日々 波動はるかに』の本、そして今回のトークライブのテーマでもあるが、“遠い遥かなところに想いを馳せ、また一番近い人を想いながら、どんなことばを話しますか。内側から湧き出ることば、内側から希(いの)るように、命を描きだす絵画のように、日々相手を慈しみことばを交しあう。特別ではない名付けようもない毎日をことばで創りだし楽しく生きる。『みらいえchez Kaitomai」がだんだんカタチを現わしてきて、「ボクとキミは全然違うところを歩んできたけれど、精神の在り方が同じだったんだね」と治史が言った。

 ビギン ザギン。銀座教文館から波動さらにはるかに。6月9日日曜日、最終日トークライブ後、華の銀座を駆けて抜けて新幹線にのった。車窓から見える眩い電光の東京から北へ北へ、次第に光はかそやかになり、八戸駅に降りるとシーンという音が聞こえ、辺りは深い闇に包まれていた。家に着いて「いいねえ、八戸、 “みらいえ”から波動はるかに~新生私たちからだね」と二人で頷いた。

かみとまい まさこ 榊原陽氏(多言語活動提唱者)の言語研究・実践団体に1973年より参加。1981年言語交流研究所設立時より国内・海外で多言語活動、青少年~多世代のホームステイ国際交流、高校生交換留学の派遣・受け入れを推進。一般財団法人言語交流研究所新プロジェクト部長。ヒッポファミリークラブ研究員・フェロウ。多言語活動・国際交流、「ハルくんの虹」をテーマにワークショップ・講演講師多数。著作者、水墨画家としても活動、著書に『多言語のある日々 波動はるかに』(遊行社刊)がある。2023 年 12月15日第52回「デーリー東北賞」受賞。

(モルゲンWEB2024)

関連記事一覧