「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第1回 病気は「治す」「治してもらう」ものではなく「治る」もの

【千島学説非認識派と想定される参考文献から】

『9 割の病気は自分で治せる』岡本裕著(中経文庫)によれば「自然治癒力とは恒常性を保つ力であって、 自己修復力、復元力、元に戻る力と言ってもいいでしょう。視点を変えれば「自己調整能力」と言ってもいいかもしれません。この自己治癒力は、人が潜在的に持っているすばらしい能力です」

『究極の免疫力』西原克成著(講談社インターナショナル)から要約すると、「身体を温めたり鼻呼吸を徹底したりすれば、血液の状態がよくなり、不調を回復するエネルギーが満ち満ちてくる。するとリモデリング(新陳代謝)の力が著しく増加してきて、病気は治癒に向かう。これが自然治癒力であり免疫力の正体」と述べています。

『医者に見放されても病気は自分で治る』安保徴著(講談社a新書)によれば「私たち人間の体には、さまざまな病気を自ら退けて、ホメオスタシス(内外の環境因子の変化に影響されず生理機能を一定に保つ性質)を維持しようとする自然治癒力が備わっています」「いわば土壇場の治癒力、言葉を換えれば究極の免疫力の源として働いているのが、もっとも原初的でアメーバによく似た血液成分であるマクロファージ(全身に分布する免疫系とされる細胞)である。

 次回は「千島学説認識不足派と想定される参考文献」からの展開となります

小松 健治  こまつ けんじ

1944年広島県呉市生まれ。島根県江津市桜江町川越育ち。順天堂大学医学部を卒業後、島根県益田日赤病院胸部外科部長を経て、現在、人間に完璧に備わっている「自然治癒力」・免疫力を尊重し、日常生活即医学ととらえた自助療法を主体とした「あうん健康庵」庵主、総合診療医。実証主義に基づき「生血液細胞・栄養分析法」(Live Blood Analysis、LBA)を用いて「千島学説」の実証に努める一方、血液循環療法やオルゴン療法の効果に注目、その医学的解明にも取り組んでいる。著書・論文に『最後の療法』(越野稔との共著、幻冬舎)、『医者が学んだ祈りの力』(幻冬舎)、「革新の体液循環論」(『血液と循環』第7号、血液循環療法協会)、「『自然栽培』と『自然医療』の共生を目指して」(『螺旋』16号、千島学説研究会編)など。

(モルゲンWEB2024)

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