「わたしのマンスリー日記」第20回 どんな難病でも私たちは諦めない!(その2)さかもと未明さんとの対談SP
つい先日マンガ界の大先輩の里中満智子先生からお手紙をいただきました。隔月に発行しているT2通信へのお礼でした。
「谷川先生 ごぶさたしています。いつも通信ありがとうございます。ものすごくはげみになるお言葉。どれだけ力づけられるかわかりません。先生はご自分で思っていらっしゃる以上に人々の支えになっておいでです。ますます光り輝くことを期待して!」
私にはこの言葉が実感を持って受け止められていないのですが、しかしもしその何パーセントかが真実だとしたら、残された命をそのために捧げましょう。
お手紙の最後に吹き出しでこう書かれていました。
「心の筋肉チャンピオン!!です!」
さすがにうまいこと言いますね。未明さんとの対談でその道が少し開けたかな? ありがとうございました。
さかもと未明 プロフィール
1965年・横浜うまれ。家族に絵を描くことを反対され、悩んで育つが、1989年漫画家デビュー。2006年から新聞漫画連載や、日本テレビ「スッキリ!」コメンテイターも務める。しかし同年、難病の膠原病を発症。漫画家なのに手が動かなくなり、歌手活動を開始するも、2010~2016年は歩行も困難になり、休業した。2016年から版画制作を始め、2017年吉井画廊で画家デビュー。2018年・2024年は、拉致被害者の帰国を祈り、バチカンの大聖堂でオリジナル曲を歌唱。2021,2022,2024年サロン・ドトーヌ入選。日仏を往復し表現活動を続けている。
*この対談はさらにリファンしたものを最新作『ALS 苦しみの壁を超えて――利他の心で生かされ生かす』(明石書店、2024年10月)に収録しましたので、是非ご覧ください。
谷川 彰英 たにかわ あきひで 1945年長野県松本市生まれ。作家。教育学者。筑波大学名誉教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。国立大学の法人化に伴って筑波大学理事・副学長に就任。退職後は自由な地名作家として数多くの地名本を出版。2018年2月体調を崩し翌19年5月難病のALSと診断される。だが難病に負けじと執筆活動を継続。ALS宣告後の著作に『ALSを生きる いつでも夢を追いかけていた』(2020年)『日本列島 地名の謎を解く』(2021年)『夢はつながる できることは必ずある!-ALSに勝つ!』(2022年、以上いずれも東京書籍刊)、『全国水害地名をゆく』(2023年、集英社インターナショナル)がある。
(モルゲンWEB20241023)