青い海と空のみちのく八戸から・波動はるかに 第6回 我が “Field of Dreams”
ところで私がお伝えしたいのは今のシニア野球のことである。当時は川崎市に住んでいたのだが仕事をリタイアした66歳の頃、住まい近くにあるバッティングセンターで遊んでいると同世代の男性から声をかけられた。シニア野球事情など一切知らなかったのだが、練習を一度見学に行くと私は即座に参加を決めた。誘ってくれた男性はあるチームの監督であった。還暦・古希野球連盟という全国組織まである、文字通り60歳以上の野球好き壮年が集まる野球組織なのである。私は神奈川県川崎市のあるチームに所属した。足腰の衰えた身では、当所は仲間についていくのも大変で、ケガしちでもあったが、週に2,3回体を動かしているうちに手応えを感じるようになり、ボールの軌跡がよく見えるように一念発起して白内障の手術も終え、仲間と互角に遊べるようになった。以来、神奈川地域で13年、青森に越して1年野球を楽しんできた。還暦・古希連盟に参加しているチーム数は神奈川では28チーム、青森はなんと36チームもあり、人口比でいえば青森は神奈川のおよそ10倍のチームが存在していることになる。シニアだけでなく早朝野球を楽しんでいるリーグなどもあり、其れだけ圧倒的に野球が盛んといえる。シニア野球は当然野球好き人間の発想から生まれたと思うが、いまや、行政の高齢者の健康政策の一部ともなってその支援も受けたりしてもいる。確かに、屋外で体を動かしているものは総じて元気、健康で医療費の節約にもなっていることが伺える。