「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第6回 「西洋医学への懐疑と〝冬季うつ″と」

 うつ状態の身体症状として最初に自覚するのは、目覚めの口腔内乾燥です。何度空つばを飲み込んでも唾液分泌を誘えません。

「唾液は神液」とも『「唾液」は「口」と「心」を潤す秘薬である』(『「現代病」ドライマウスを治す』斎藤一郎著 講談社+α新書)でも述べられているのに共感を覚えます。

 何度も冬季うつを繰返した私には 目覚めて、 この症状があったらうつのサイクルに入ったな、 と対応できるようになりました。

 ところが、唾液が少なく口渇があっても、食欲は保たれ、晩酌量も変わりません。むしろアルコールの食欲増進作用に睡眠作用も加わり、通常のうつ病の前駆期症状にあげられる食欲不振、不眠、手足のしびれ等はありませんでした。

――つづく

小松 健治  こまつ けんじ 1944年広島県呉市生まれ。島根県江津市桜江町川越育ち。順天堂大学医学部を卒業後、島根県益田日赤病院胸部外科部長を経て、現在、人間に完璧に備わっている「自然治癒力」・免疫力を尊重し、日常生活即医学ととらえた自助療法を主体とした「あうん健康庵」庵主、総合診療医。実証主義に基づき「生血液細胞・栄養分析法」(Live Blood Analysis、LBA)を用いて「千島学説」の実証に努める一方、血液循環療法やオルゴン療法の効果に注目、その医学的解明にも取り組んでいる。 著書・論文に『最後の療法』(越野稔との共著、幻冬舎)、『医者が学んだ祈りの力』(幻冬舎)、「革新の体液循環論」(『血液と循環』第7号、血液循環療法協会)、「『自然栽培』と『自然医療』の共生を目指して」(『螺旋』16号、千島学説研究会編)など。

(モルゲンWEB20241029)

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