「わたしのマンスリー日記」第21回『ALS 苦しみの壁を超えて―利他の心で生かされ生かす』反響 速報

「拝啓 やっと秋の気配を感じるようになりましたが、いかがおすごしでしょうか。
 このたびはご本の出版おめでとうございます。闘病中でいらして、どれほどのご苦労があったかと拝察いたしました。
山梨英和の生徒、みないい子ですね。あそこは山梨の裕福なおうちの子が多く、大学は東京ミッション校に行きます。」

【帯に推薦文を書いていただいた林真理子先生です。このようなお手紙まで下さるとは、感動を超えてただ涙です。ありがとうございました】

「装丁も美しく、手に取りやすく、とても洗練された御本です。静かに、心安らかに、まさに先生の”利他の心”が伝わる御本になりました。
不思議です。超苦難の状況の中におられる先生から、勇気や、安らぎの心をいただき、がんばって生きようと、思えるのは。」

【お茶の水女子大学名誉教授牧野カツコ先生。家庭科教育の大御所です】

 楽しい会でした。自分は出かけられない身ですが、こうして心を許し合える方々が訪ねてくださる。これこそ「幸福空間」です。未明さんが当日の感想を送ってくれました。

「ALSと戦いながら執筆をつづける谷川彰英先生。たくさんの方との関わりの中で、どうご自身と回りを勇気づけて生きているかがよくわかる最新刊、「ALS 苦しみの壁を超えて~利他の心で生かされ生きる」(明石書店)が、大好評。
 わたしも巻末のスペシャル対談に呼んでいただき、先生の著書に参加でき、勝間和代さんにも誉めていただきました。
先日、この本を作られた明石書店社長・大江道雄さん、編集をされた清水祐子さん、デザイン担当スピーチバルーンの森嶋則子さん、原ゆう子さんと、谷川先生の千葉のご自宅で出版のお祝いとしての「感謝の会」に参加させていただきました。奥さまの憲子さんとかわいいお孫さん、娘さん(お嫁さん?)が迎えてくださり、憲子さまの手料理、取れ立てのお魚の刺身を振るまっていただて、とても楽しい時間でした。
 谷川先生にとって、言葉を紡ぐのは大変な作業。ベッドが据えられた書斎の壁3方向に、「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ」が、高さと角度を違えて貼りつけられています。谷川先生が、「か」行に目を向けると、ヘルパーさんが「か、き、く、け、こ、、」と順に唱えていく。「き」なら、二回目でまばたき。「ょ」なら、「や」行の三つ目。さらに小さな「ょ」だよと言う合図。それを一つずつメモしていくことで、先生の意思が伝わります。
今回はまず「今日はきてくれてありがとう」からはじまり、原さんが本への感想を読み上げ、たくさんの意見交換ができました。少し時間がかかるだけ直に会い先生の瞳をみていると、感じていることが伝わってきます。言葉はその感覚を補完るためにあるにすぎない気がしました。

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