「わたしのマンスリー日記」第21回『ALS 苦しみの壁を超えて―利他の心で生かされ生かす』反響 速報

 また、途中でかわいいお孫さんが、先生にお茶を飲ませに来たり。大変な毎日なれど、明るく先生に寄り添う憲子さま、ヘルパーさん、家族の皆さんに囲まれ、谷川先生はとても幸せそうでした。その様子を直に拝見できてよかった また、スピーチ・バルーンの創業者、故・原孝夫さんは、わたしの最初の単行本を作ってくれた方。谷川先生のおかげでスピーチバルーンと復縁できたのも幸せでした
 ALSは、これ以上ないくらい大変な病気です.でも、溢れる愛にかこまれるなら、本さえ執筆できるんですね。
 わたしも膠原病で多少は不自由だけど、谷川先生の比ではありません。自分もまだまだ頑張れると思いましたし、いま、こんな沢山の愛に囲まれているのは、谷川先生がいままで沢山の愛を注いできたからだとも思いました。
 いつかわたしも、そして誰もが、老いて不自由な肉体に閉じ込められます。でも、その時愛してくれる家族や若い世代の人たちに囲まれたら、助けてもらえ、生きていけるんですね。
 互いの世代が助け合うことで快適に暮らし、知恵や思いやり、忍耐を学んでいけるのは素晴らしいと思いました。どんな困難でも愛ある家族や仲間に囲まれたら、乗り越えられる!
それを痛感した一日でした。そしてこの事、すなわち「困難と人間らしく立ち向かうかめの極意」が、この『ALS~苦しみの壁を超えて』に書かれています。
 是非皆さん、読んでくださいね」

谷川 彰英 たにかわ あきひで 

1945年長野県松本市生まれ。作家。教育学者。筑波大学名誉教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。国立大学の法人化に伴って筑波大学理事・副学長に就任。退職後は自由な地名作家として数多くの地名本を出版。2018年2月体調を崩し翌19年5月難病のALSと診断される。だが難病に負けじと執筆活動を継続。ALS宣告後の著作に『ALSを生きる いつでも夢を追いかけていた』(2020年)『日本列島 地名の謎を解く』(2021年)『夢はつながる できることは必ずある!-ALSに勝つ!』(2022年、以上いずれも東京書籍刊)、『全国水害地名をゆく』(2023年、集英社インターナショナル)がある。

(モルゲンWEB20241114)

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