「わたしのマンスリー日記」第22回「自治を生命(いのち)の若人は 強き『力』に生くるかな」
松本深志高校2年宮坂優希菜と申します。9月26日のとんぼ祭記念講演では、長時間、多くの大切なことを私たちに伝えてくださって、本当にありがとうございました。
伝えたいことがたくさんあったのですが、感想発表の場で直接お伝えできずすみません。大切なことをしっかり噛み締めて先生にお伝えしたいと思い、この手紙を書いています。
先生が大変な状況の中で、私たち深志生のためにこの講演原稿を作ってくださって、本当にありがとうございます。先生がALSになったことはいいことではなかったはずですが、その状況の中でも自分にできることを探し、その結果、先生が人とのつながりの大切さを再確認されて「ALSのおかげ」とすら考えるようになった先生をすごく尊敬します。「絶望さえしなければ夢はかなう」というこの言葉が心に残っていて、私も絶対に叶えたい夢があるのなら、どんなことがあっても頑張りたいと思いました。絶望的な状況になっても諦めなかった先生のように努力します。こんなにも恵まれた状況にいる私が努力しない。諦めるという選択肢は絶対にないと思えました。自分は何のために生きるか、生涯をかけて何をしようとするかを苦しみながら考え抜いていくこと、強い意志と高く深い志を持って事に臨むことは常に心に留めておこうと思っています。私は将来どんな自分でありたいかは決まっていませんが、何らかの形で社会に貢献できるようになりたいと考えています。何か物事を決断するときには、必ず自分で考え抜いて決めたいと思います。
先生が深志高校に来てくださり、先生の姿を拝見し、今までの生き様を綴ってくださったメッセージを読み、多くのことを考えることができました。 先生が命がけで伝えてくださった多くのことを無駄にしないように、文字通り、1日1日を大切に生きていきます。
講演してくださり、本当にありがとうございました。
深志高校2年 宮坂優希菜
【宮坂さんと緑川さんは版元の明石書店宛てに感想を送ってくれました。出版社に「気付」で送ると著者に転送してくれることを知っているなんて、さすがというか「いとにくし」ですね。講演で一番訴えたかったのは、強い「意志」と高く深い「志」を持って生きてほしいというメッセージでした。意志が弱ければ途中で諦めてしまいますし、志が低く浅ければ途中で安易なレベルで満足してしまいます。このことを前途有為な若者にわかってほしいのです】