「わたしのマンスリー日記」第22回「自治を生命(いのち)の若人は 強き『力』に生くるかな」
松本深志高校二年生の緑川かなでと申します。 9月26日に行われたとんぼ祭記念講演の感想をその場でお伝えできなかったので、手紙を使ってお伝えしたいと思います。
まずは、とんぼ祭記念講演にお越しくださり本当にありがとうございました。
お恥ずかしながら、私は人生の中でALSという病気と関わりがなかったため、症状病名さえも知りませんでした。
その講演の際ALSという病気を知り、なんて不幸になってしまう病気なのだろうと衝撃を受けました。
ですがそんな病気にかかってしまっても生き続けようと前向きに生きていらっしゃる谷川先生を見て、生きる元気をいただけた気がいします。
また、先生はたくさんの教育の重要な役職に就いていらっしゃることをお聴きし、なんて教育熱心な方なのだろうと講演中感心してしまいました。
最近導入された「探究」の授業のこともお知りになっていていつも教育に対してのアンテナが高くないとできないことだなぁ、とこれまた驚かされました。
その場でただ留まっていることに満足せず 、さらに高みを目指す姿はやはり深志生の鏡であると感じましたし、同じ深志生徒としてその姿を見習おうと思いました。
私はいつも挑戦することに怯えていて、いえ失敗することに怯えているのでしょうか。いつもと変わらない道を模索してしまいます。 そんな私を変えたいと先生の講演を拝聴して思いました。
これからの人生で先生は私のロールモデルです。先生のように、私も強く生きていきたいと思いました。
長い時間の講演大変ありがとうござい ました。
松本深志高校二年 緑川かなで
【私が教育学者を志したのは、高一の時当時の校長だった岡田甫(はじめ)先生との出会いがあったからでした。岡田先生については初代校長の小林有也(うなり)先生と並ぶ名校長として語り継がれているそうですが、私たち生徒からすると神様のような存在でした。
高一の11月頃のことでした。朝登校時に正門に差し掛かった時、ちょうど先生が歩いてこられました。そしてひと言「お早う!」と声をかけてくれたのです。この神様のひと言が私の人生を決定づけました。人生は出会いの連続と継続です。その出会いを生かせるか否かで人生は決まります】