「わたしのマンスリー日記」第22回「自治を生命(いのち)の若人は 強き『力』に生くるかな」

二年四租 藤原 榎史 
 私は、小学校の生活、中学校の総合の授業で、ほかの教科とは違う性質のその授業に、どうしてこんな時間があるのだろうと思ったことがあります。最終的にどんな学びがあるのか感じづらかったからだと思います。でもお話をきいて思い返してみると、ほかの教科からは得られない学びが確実にあって、そこから色々なことへの興味もあったと思うと、当時わからなかった最終的な学びは、自分で作り出していたのかなとも思います。それが 一つ私の印象に残ったことです。 
 もし辛いことがあったらと考えると、何も前向きに考えることができないと思います。闘病中も色んな人と関わったり、本を書いたり、幸せを見出していく、素晴らしいと思いました。自分に試練があったとしても、必ず何か希望はあるのだと思えました。そう考えてどうにか乗り越えられるだろうと思います。 また、人に助けてもらえることがあるように自分も周りの人に何か小さなことでもできる人になりたいです。

【最新刊『ALS 苦しみの壁を超えて―利他の心で生かされ生かす』で述べたように、生活科の新設から総合的な学習の時間への流れを作ったキーパーソンは私だと思っています。その教育改革の過程を実際に経験してきた現役の高校生から「最終的な学びは、自分で作り出していたのかなとも思います」などと言われると、清水の舞台から飛び降りる覚悟で取り組んださまざまな事業が走馬灯のように思い出されます】

3年7組38番横田彩 
 谷川さん、先日は本校で講演をしてくださり、ありがとうございました。
  講演の前に頂いた資料を読んで、自分でもALSについて少し調べてみました。谷川さんの闘病生活の部分も読んで、自分には想像できないくらい大変な病気なのだと感じました。
 「とにかく生きろ!死んではダメだ!」という言葉がとても心に残りました。本当にその通りだと思います。私はこれまでの人生で死にたいと思ったことはないけど、これから先つらいこともこの言葉を思い出して生きていこうと思います。生きてさえいれば何とかなると思って生きます!! 
 どんなに大変でも、教育に対する熱意を忘れない谷川さんの生き方が本当にかっこいいと思いました。私は将来学校の先生になりたいと考えています。谷川さんのように、教育と真剣に向き合い、強い生徒を育てられるような教師になれるように頑張ります。
貴重なお話を聞けて本当に良かったです!ありがとうございました。

【読みながら涙が流れました。教育を思う心が確実に伝わったと思いました。それも60歳以上も離れた母校の後輩に、です。歴史や伝統というものはこのように形成されていくものなのでしょう。岡田甫先生の「お早う!」のひと言でともった灯を60年以上の歳月を経て母校の後輩にバトンタッチできたとしたら、これ以上の喜びはありません】

関連記事一覧