「わたしのマンスリー日記」第22回「自治を生命(いのち)の若人は 強き『力』に生くるかな」

3年7組 谷川彰英先生へ
 合同協議会の滝澤です。少し遅くなってしまいましたが、九月に行われたとんぼ祭記念講演では谷川先生の貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。私は今までALSという病気を知りませんでしたが、最後には眼球しか動かなくなる病気だと知り、谷川先生はALSと闘い、今まで前を向いて多くの著書を残してこられて、たくさんの人に勇気を与えられて本当にすごいと思いました。私も谷川先生に男気を与えてもらった一人になりました。今回のお話はつらい場面やたまにユーモアな表現や感動する場面もあり、夢中になって聞かせていただきました。また、お忙しい中、今回の講演に間に合うように『ALS 苦しみの壁を超えて-利他の心で生かされ生かす』を寄贈していただきありがとうございました。これからつらいことや苦しいことがあっても谷川先生のように前を向き自分にできることを頑張りたいと思います。

【冒頭で述べたように、講演原稿を代読してもらっている間、石田三成さながらの挫折感を密かに味わっていました。野球で言えば三球三振の空振りだよな、と。しかし、会場を退室する時は1000人の大きな拍手に包まれました。その時は感動というよりも「なぜ?」という思いでした。
 その後感想文が届きこのようにコメントを書いてみて、拍手の意味がわかりました。私の思いはそれなりに伝わったのですね。あの拍手が感動に昇化して、私の記念講演は幕を閉じました。ありがとう、松本深志高等学校!!】

*この講演のためにお二人の先生が遠路駆け付けてくれました。本講演の「仕掛け人」の東京都立大学名誉教授荻上紘一先生は東京から(写真向かって左)、そしてかつて同僚だった筑波大学名誉教授伊藤純郎先生は千葉県から(写真右)。ありがとうございました。

谷川 彰英 たにかわ あきひで  1945年長野県松本市生まれ。作家。教育学者。筑波大学名誉教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。国立大学の法人化に伴って筑波大学理事・副学長に就任。退職後は自由な地名作家として数多くの地名本を出版。2018年2月体調を崩し翌19年5月難病のALSと診断される。だが難病に負けじと執筆活動を継続。ALS宣告後の著作に『ALSを生きる いつでも夢を追いかけていた』(2020年)『日本列島 地名の謎を解く』(2021年)『夢はつながる できることは必ずある!-ALSに勝つ!』(2022年、以上いずれも東京書籍刊)、『全国水害地名をゆく』(2023年、集英社インターナショナル)がある。

(モルゲンWEB20250110)

関連記事一覧