「わたしのマンスリー日記」第23回「ウォーリーをさがせ!」―勇気の波紋

 昨年出した『ALS 苦しみの壁を超えて―利他の心で生かされ生かす』(明石書店)を石井先生にお送りしたところ、今は判田中学校3年生になっている教え子たちに届けて感想を私に送るよう指示されたそうです。すごい先生だと感嘆しました。生徒たちに宛てた呼び掛け文の一部を紹介します。
 「今回、判田中学校にお邪魔したのは、6年生の時に交流させていただいていた谷川先生が新刊を出され、その中で子どもたちのことを取り上げてくださっていたからです。谷川先生のたってのご希望で、大きくなった子どもたちの写真を送ってほしいとのことでした」
 これは3年ぶりに再会した時の集合写真の掲載許可を得るために保護者向けに書かれた文章です。石井先生は生徒一人ひとりの保護者の同意を得るためにメッセージを送ったのです。これは口で言うのは簡単ですが、たやすいことではありません。
 その結果、4名の生徒の保護者とは連絡が取れなかったものの、他は全員の同意が得られたということで、2枚の写真を送っていただきました。感謝あるのみです。
さらに生徒にはこう呼びかけています。
 「みなさんの感想が谷川先生の生きるエネルギーになります。以前、谷川先生は、『みなさんが高校生になるまで生きることに決めました』とメッセージをくださいましたね。さらに長生きしていただかなければ。是非、ご協力ください」
 生徒からすると、高校受験直前でそれどころじゃないよ、ということでしょうが、私はワクワクして待っています。

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