
「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第11回 「早起きは三文の徳」
最近は職場などにも積極的に採用されており、心身医学上、とても良いことだと思います、後に出る「早起き療法」の税所弘(さいしょひろし)氏も「早起きすると、たいていの方は昼間眠くなります。」そこで一二時から四時くらいの間に、二〇分以内の昼寝をすすめています。「椅子によりかかって、うたた寝をするだけでじゅうぶんです。これは深い眠りにはいることなく、スッキリ目ざめることができる方法です。」
また「昼の眠りと夜の眠りのもつとも大きなちがいは、昼の場合は短時間の眠りでも、心身がじつにさわやかになる点です」とも指摘しています。
(昼寝のすすめ―〔短時間睡眠の不思議〕 井上昌次郎監修 家の光協会)には、「現代は睡眠研究の重要性が、人類史上かってなかったほどグローバルに認識されている時代であり、その一環として昼寝の復権が世界共通の課題になりつつあるそうです」と提言しています。
――つづく

小松 健治 こまつ けんじ 1944年広島県呉市生まれ。島根県江津市桜江町川越育ち。順天堂大学医学部を卒業後、島根県益田日赤病院胸部外科部長を経て、現在、人間に完璧に備わっている「自然治癒力」・免疫力を尊重し、日常生活即医学ととらえた自助療法を主体とした「あうん健康庵」庵主、総合診療医。実証主義に基づき「生血液細胞・栄養分析法」(Live Blood Analysis、LBA)を用いて「千島学説」の実証に努める一方、血液循環療法やオルゴン療法の効果に注目、その医学的解明にも取り組んでいる。 著書・論文に『最後の療法』(越野稔との共著、幻冬舎)、『医者が学んだ祈りの力』(幻冬舎)、「革新の体液循環論」(『血液と循環』第7号、血液循環療法協会)、「『自然栽培』と『自然医療』の共生を目指して」(『螺旋』16号、千島学説研究会編)など。
(モルゲンWEB20250328)