
「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第14回 「こころの病も反面教師だった私」
そこで拙著「医者が学んだ祈りの力」から、「祈り」を過去完了形で言う効果の秘密の項から引用し、読者のみなさんに是非とも参考にして欲しいと思います。
『「祈り」 のしかたについて言えば、よくある「お願い」の祈りより、先の 「竹水」の採取の例のように、「何々が叶いました。ありがとうございました」と、過去完了形の「祈り方」のほうがいいようです。
つまり「祈りの原則・第2条」は、「過去完了形で祈ること」 です。
これについては、五井平和財団会長をはじめとする、各種団体の会長を務めている西園寺昌美氏が提唱する「21世紀の因果説」で考えてみたいと思います。(「ザ・フナイ」二〇一ニ年四月号)
これは、「自分の今は、過去にあれがあったからだ」という過去に原因を求める「因果律」とは正反対の「祈り方」です。 人は今まで、「原因があって結果が生じる」という「因果律」を基本に考えて生きてきました。
「結婚をしたから子どもが生まれた」「妻が仕事を持ったからすれ違いが生じた」「すれ違いが続いたために、夫婦の仲が悪くなった」など、原因がなければ何事も生じないと考えるのです。
――つづく
注釈:ハワイの伝統的なセラピー。 「ご免ね」「許してね」「愛してるよ」「ありがとう」。この4 つの言葉でクリーニングします。今ある状況は、すべて自分の心が創出した現象で、それをすべて認めることによって「詰まり」はとれ、回復するという教え)

小松 健治 こまつ けんじ 1944年広島県呉市生まれ。島根県江津市桜江町川越育ち。順天堂大学医学部を卒業後、島根県益田日赤病院胸部外科部長を経て、現在、人間に完璧に備わっている「自然治癒力」・免疫力を尊重し、日常生活即医学ととらえた自助療法を主体とした「あうん健康庵」庵主、総合診療医。実証主義に基づき「生血液細胞・栄養分析法」(Live Blood Analysis、LBA)を用いて「千島学説」の実証に努める一方、血液循環療法の効果に注目、その医学的解明にも取り組んでいる。 著書・論文に『医者が学んだ祈りの力』(幻冬舎)、「革新の体液循環論」(『血液と循環』第7号、血液循環療法協会)、「『自然栽培』と『自然医療』の共生を目指して」(『螺旋』16号、千島学説研究会編)など。
(モルゲンWEB20250624)