
「わたしのマンスリー日記」第27回 亡き妻・憲子への想い(その2)・・・ それでも生きる!
谷川様からのメッセージをお送りいただき、ありがとうございます。
林も言葉に詰まる様子で、ただ谷川さんのご健康だけが心配、と申しております。
林真理子事務所 瀬戸様
林真理子さんは昨年出した『ALS 苦しみの壁を超えて──利他の心で生かされ生かす』(明石書店、2024年)の帯を書いていただいた、私にとっては恩師のような存在の方です。2023年11月に岐阜市で開催されたオープンカレッジにALS宣告後初めて参加したのですが、その時受けた歓迎は今思い起こしてもジーンと胸に迫るものがあります。
林さんを始め三枝成彰さん、矢内廣さん、倍賞千恵子さん、東海林良さんなどから受けた優しく熱いまなざしは生涯忘れない感動でした。エンジン01文化戦略会議に入会して20年になりますが、初めて仲間入りできたことを実感できた瞬間でもありました。
エンジン01は一介の大学教授でしかなかった私の人生を何十倍も豊かにしてくれました。そのような機会を与えていただいた自分は幸せだと思います。
ありがとう! エンジン01文化戦略会議、そして林真理子先生!


谷川 彰英 たにかわ あきひで 1945年長野県松本市生まれ。作家。教育学者。筑波大学名誉教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。国立大学の法人化に伴って筑波大学理事・副学長に就任。退職後は自由な地名作家として数多くの地名本を出版。2018年2月体調を崩し翌19年5月難病のALSと診断される。だが難病に負けじと執筆活動を継続。ALS宣告後の著作に『ALSを生きる いつでも夢を追いかけていた』(2020年)『日本列島 地名の謎を解く』(2021年)『夢はつながる できることは必ずある!-ALSに勝つ!』(2022年、以上いずれも東京書籍刊)、『全国水害地名をゆく』(2023年、集英社インターナショナル)がある。
(モルゲンWEB20250717)