
「わたしのマンスリー日記」第28回 ドクターからのファンレター
しばらくして感想文が送られてきたのですが、驚くことにそれは先生からの「ファンレター」でした。
「書き終えたあとに感想文というよりは、谷川さんに伝えたい思いで溢れてしまい、もはやファンレターになっておりました。(笑)」
唐突な出だしに驚きましたが、読み進めるうちに引き込まれ涙が溢れました。
「ふと初めて谷川さんにお会いした時のことを思い出しました。第一印象は、目がとても輝いていて、これまで出会った患者さんの中でも格段に、目から力強い“生きるパワー”が溢れている方だと思いました」
「特に私が『東京「地理・地名・地図」の謎』でお気に入りなのは、P38の『この巨木は第二次世界大戦の空襲で消失してしまったが、代々木二世が植えられ、明治神宮の森の中で今も未来を見守っている』といった一文です。この一文でも谷川さんの優しさや思いやり、そしてこれからの願いが込めれているようで、とても胸に響きました」
今までこんな素敵な感想をもらったことはありません。「お気に入り」という言葉は並みのセンスでは出てきません。先生は続けて自分がなぜ歯科医になったかを述べ、こう締めています。
「谷川さんにも、谷川さんの本にも、出会えて私は本当に幸せです。そして谷川さん、私はこれからも関わってきた大勢の皆さんと一緒に、谷川さんの『生きる!』に伴走させていただきたいと思っております」
