
青木 佐知さん(元テレビ東京アナウンサー)
青木佐知さんは、元テレビ東京アナウンサーである。その活動期間は4年間と決して長くはなかったが、担当する『ウイニング競馬』では確かな存在感を放つなど、お茶の間にフレッシュな空気を振りまいた。結婚後はメジャーリーガーの良き伴侶としてアメリカでの新しい挑戦を経験。現在は、育児関連の資格を取得するなど、生き生きと子育てをする姿は、世の女性の一つの指標になっているが、その根底には一つの挫折と向き合ったひとかたならぬ時間があった。十代の地図を開いた。
ご出身は群馬県と聞きました
とてものどかな片田舎でしたね。小中学校の頃は、休み時間になるとみんな一斉に校庭に飛び出していくんです。放課後も近くに歓楽街のような所もないので、みんな缶けりをしたり昔遊びに体を動かしたりして、子供らしく遊びまわっていましたね。
小さい頃から水泳を
小さい頃、小児喘息だったんです。両親はそれをすごく心配していて、そんなとき、水泳で喘息を治したという千葉すずさん(元日本代表の水泳選手)の体験談をテレビで見て、それで始めて。最初は、「夏季だけ」みたいな期間限定の講習だったんだけど、「才能があるから」とコーチに勧められるままに、気付けば「育成コース」、「選手コース」と、どんどんと進んでいったんです。
当時の目標はやはりオリンピック選手でしょうか
そうですね。その頃は本当にオリンピック選手に憧れていて、真剣にあの舞台に立ちたいと思っていました。でも、いくら努力を続けても、じわじわと遠のいていく夢の舞台を前に、次第に現実を思い知るようになって。それで今度は、「オリンピックに携わる仕事がしたい」と思うようになったんです。
