
青木 佐知さん(元テレビ東京アナウンサー)
小中高時代は完全に水泳一色だったわけですね
何かの機会にインタビューを受けると、決まって、「小さい頃どんな遊びを」「何に夢中でしたか」と聞かれるんですけど、もう本当に、ただ水泳、ひたすら水泳の毎日で(笑い)。放課後をクラスメイトとの遊びに費やすことも一切無くて、”学校が終わればすぐにスイミングスクール”。そんな生活が高校まで続きましたね。
厳しい現実の前にどう対処を
ジュニアオリンピックや全国大会には出られるけど、どうしても代表選手には及ばない。もう一歩で手が届きそうなその距離が、実は、絶望的なまでの決定的な差なんだと解かってしまって……。それでも青春をかけてきた水泳を完全には諦めきれず、進学した法政大学では、原則として推薦選手しか受け入れない体育会水泳部に、監督直談判の末、なんとか普通入学の生徒として異例の入部を果たして。

その頃の将来の目標は
実はずっと教師になりたかったんです。というのも、育ちが素朴な土地柄だったこともあって、なかなかアナウンサーは目標に出来なくて。どこかテレビの中の遠い存在と感じていたんです。それが大学生になって様々な体験をする中で、短期のメディアスクールを経験し、「ああ、こういう世界があるんだ。じゃあ頑張ってみようかな……」と考えるようになって。
テレビ東京スポーツ部に入社を
面接でも、とにかく「水泳」の一転突破で(笑い)。ただ、一心不乱に続けてきた水泳が、結果としては違う形にはなったけど、それを評価されてアナウンサーになれた──、そう思うと嬉しいですね。
