「わたしのマンスリー日記」第32回 加賀遠征―「史上最大の作戦」(The Longest Day) その3

滋賀県草津リポート

 滋賀県の田中と申します。光泉カトリック中学校という私立学校で宗教を担当しています。
 内外教育誌で、谷川先生のメッセージを見てこの人の話を、生き方を 生徒に伝えたい・「生きる勇気の波紋」を広げたいと思い思いきって、連絡を取らせていただくと、早速にご著書を送っていただき授業を作ることができました。今日は、生徒の感想の一部を紹介させていただきます。
 何かお手伝いができることがあれば、……と書いた生徒。
 苦しかったことを思い出し、何度も涙が流れそうになった……と書いた生徒。
 これまでに死んでしまいたいと思ったことがある自分を反省した……という生徒 (複数)。
 「堪えることによって強い人間になれるのです。」という言葉が刺さったという生徒。
 嫌なこと・どんな辛いことがあっても、希望を失ったらダメだと励まされた……という生徒。
 この本の160p 「悩む」ということ、など谷川先生のメッセージは思春期真っただ中の生徒たちの心に確実に届いて、言葉が刺さったと表現する子もいました。
 中谷川さん高生の自殺が問題になっていますが、大人が思っている以上に、見えないところで傷ついたり悩んだりしている生徒がとても多いことが授業を通して肌感覚でわかりました。
ある中2女子の感想です。
 常日頃悩んで、一人で泣いています。最終的に「私がいなかったら家族も平和で私で楽しく過ごせていたんだ」と思う時もすくなくありませんでした。だからよく「早く天国……もしかしたら絶対に地獄だと思うけど、あの世に行きたいな」と考えていました。
 でも、谷川先生の話を聞いて、なんで私はこんなことで悩んでいるんだろうと心から強く思いました。そして、自分が変われば、今まで悩んでいたことも考えなくて済む! と思えました。
自分のことが大嫌いで死にたい・生きたくないと書いたある男子生徒が「健常で何の障害もなく、普通に生活できているような僕がこんなで、何らかの不自由があっても生きようとする人たちが本当にすごく、そういった考えをいろいろな人に広め、人を救うような活動をもっとしていってほしい」と書きました。
 先生の生き方とそのメッセージから、悩みの真っただ中にいる彼らの「陰の部分」に光をあてられたこと。自分の思いや悩んでいることを言葉として、アウトプットできたことは、とても大きな意味があったと思います。 谷川先生、本当にありがとうございました

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