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湊 かなえさん(作家)

『豆の上で眠る』について聞かせてください

 「妹」が大きなテーマとなった作品ですが、本作を読む事で、家族や親子、兄弟という関係を「自分なら兄弟のためこんなこと出来るかな?」「大切なのは時間なのか、それとも血のつながりなのか」と、自分に落とし込んで追体験し、考えていただけたらと書きました。ストーリー全体としては、ずっと感じてきた違和感の正体を突き止めつつ、これ以上悪い結果にはならないんじゃないか、そういう結末にはなったのではないかと思います。本作を読了後の皆さんが、兄弟、親子と新鮮に顔を見合わせる姿を想像して、今からほくそ笑んでいるんです。

写真:西場 誠志

みなと かなえ 1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学卒業。会社員を経た後、青年海外協力隊員としてトンガに滞在。帰国後、高校の非常勤講師をしながら文筆活動を開始。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞、同作を収録する『告白』で週刊文春ミステリーベスト10(08年)、第6回本屋大賞(09年)を受賞。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。他の著書に『少女』『贖罪』『Nのために』『夜行観覧車』『白ゆき姫殺人事件』『母性』など。多くの作品が映画化・テレビドラマ化されている。14年3月最新作『豆の上で眠る』を発表。

(月刊MORGENarchives2014)

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