「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第6回 「西洋医学への懐疑と〝冬季うつ″と」

通常西洋医療に見切りをつけ手放した

 私の実母は、子宮筋腫の手術を受けた際輸血を受け、C型肝炎にかかっていました。母の体は大量の腹水が溜まった状態で、すぐに益田の自宅に受け入れることになりました。勤め先の日赤病院で詳しく腹水試験採取で調べたところ、卵巣ガンマーカーが著しく高く、進行ガンと診断されました。

 私は母をあえて入院させず、自宅で徹底した自然医食療法を試みることにしました。日赤出勤前にはショウガ湿布を、次いで里芋湿布、水断食や玄米スープ、腹水に対しては彼岸花球根湿布などで徹底的に対処を試みたのです。

 結局、介護から22日目、実弟夫婦と共にとても平穏に看取りましたが、母の葬儀の折、火葬場で焼きあがって出てきた母の遺骨を目の当たりにした係員が、「何とキレイな骨だなあー」と声を発しました。 遺骨は確かに見事な真白でしたが、その時は、恐らく自然療法が良かったのかなァ……としか思いませんでした。

 それが、平成18年、読売新聞、環境ルネサンス、人体にみる汚染シリーズを見て驚きました。そこには、薬漬け遺骨さえもひどく変色した写真が掲載されていて、瞬時に目に焼き付きました。

 記事にはこうありました。

「長期間にわたる闘病で、〝薬漬け″になった遺体は少なくない。まして人骨は臓器に比べ、有害化学物質が蓄積しやすいといわれる。骨つぼに納められなかった人骨を含む残骨灰の処理には今のところ規制がない。環境汚染を防ぐために、遺骨についてもっと詳しい研究がされるべきだ……」

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