「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第7回 「双極性障害になる」
口渇に次ぐうつ症状
はじめに述べましたが、うつになると、とにかく文章が書けなくなる、自己表現出来ずに自信がなくなってきます。必然、書く字も小さく少なくなります。
反対に、回復に向うと字は大きくなり、手帳に記載してある日々の出来事も沢山見られ感謝の言葉が増えていきます。
この連載を書くにあたって、改めて過去の手帳を見比べましたが、うつ状態の時と、後述する双極性障害の〝軽いそう状態″とではその差は一目瞭然でした。
私の趣味のひとつに、新聞記事の切り抜きとファイリングがありますが、うつだと新聞を手にして記事の見出しを追いかけてもまったく興味が湧かなくなります。
この反応は新しい本に対しても同様で、読み進めても何もつかめず気づきが得られません。この様な冬季のこころの状態の時、何の因果か地区や集落、それに講中にその不幸が巡ってきます。こうなると人目も気になりますし、出席するのがとてもおっくうになるのですが、講中の場合には失礼する訳にはいきません。
役割は決まって帳場係になるのですが、 何しろ頭の中はほぼ真っ白で、細かな事柄に気が回りません。最後の帳尻合わせはいつもベテランに助け船を出してもらっていました。