青い海と空のみちのく八戸から・波動はるかに 第9回 カレイなる市民たち、八戸市鷗盟大学の企て。

 寒さに閉じ込められていた昨年の今頃、八戸市鷗盟大学入学願書を出しに、降雪の中長靴を履きバスに乗って市役所に向かった。夫にとっては初めての地なので、「友だちができるといいね」と入学を勧めていたのだが、半世紀ぶりに故郷に移居した私にとっても全くの新天地、「新しい友だちと新しい学びに出会いたい」と真摯に思い、私も志願した。コロナ明けの応募は人気で募集定員を超えて抽選になったが、幸運にも夫と私に入学決定書が届いた。

 八戸市鷗盟大学は昭和51年当時市職員中居幸介氏の提唱、秋山皐二郎市長により「八戸市老人福祉大学」として設立、学長は歴代市長、生涯学習の一環として高齢者を市税で教育するという、全国でも特異な取り組みだ。

 鷗盟大学の『鷗』はうみねこ(かもめ);夫婦仲が良く、何処までも高く高く飛翔する。『盟』は誓い・絆の意をこめて命名されたという。

◇入学資格
八戸市民で満60歳以上の方
◇目的
①高齢者の総合的な教育の推進、健康的で生き生きとした生活を身につける。
②社会貢献や地域活動のリーダーとして貢献できる力を身につける。
◇大学プログラム内容
・生活福祉科(60名)、園芸科(20名)
・2年制、週に1回登校(9時半ホームルーム、10時~15時講義、実習、郊外学習)出席日数により進級、卒業
・入学式、卒業式、運動会、大学祭(総合美術展、芸能発表会)等の学校行事
・在校生による自治会活動、クラブ活動、学友会活動等
・受講料無料、教材費・自治会費各1000円(月額)、障害保険料1000円(年)、修学旅行費等実費
◇大学所在地;
八戸市総合福祉会館〈はちふくプラザねじょう〉4階をキャンパスとする。

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